恍惚の人
有吉佐和子のこの本、久しぶりに読み返しました。
介護生活の今は、より身近なこととして読みました。
50年近くも前に書かれた本なのに、古さを、感じませんでした。
読んでいて
我が家の場合は、
今は、それほど惚けている訳ではなく
徘徊の心配もなく
時々起こる失敗時に、下半身だけ、シャワーを 浴びさせられることが
出来ることは、どれほど、有難いことか、暖房ひとつにしても
生活環境の向上で、当時に比べれば、介護は楽になっていること
実感しました。
ボケの症状によっては、悲惨な介護生活を 送っている家族も沢山いることを思えば
我が家の場合は、大変などと言っていられません。
介護保険や老人ホームが沢山できたのはが大きな救いですが、資金の枯渇や人手不足
も問題ですし、老人問題はこの本が示唆したように、どうなって行くことやら?
でも
誰にも平等に、老いて、死を 迎える日が来るのは確実な事。
生きていれば、色々と、心配事があるのが、誰も同じ、
先のことを 心配しても、仕方がない。
足元の小さな幸せを 見つけて、楽しく生きていかなければと
改めて、思ったことでした。