私のなんとか元気でいられる理由

「こんな夫を置いては逝けない」という一念ではないかと思います。

 

友人と電話で話すと、「声が元気ね」と、よくいわれますが

これは、耳が遠い夫を相手に、毎日大声で、怒鳴っているので

鍛えられて、声だけは元気なのですが

 

原因不明の ままの、夫の 介護が始まって、この2月で 9年目 に入ります。

この間、寝返りさえ自力でできないような状態の要介護4、

食べられなくなって、「胃ろう」も考えたことも

先生から 「老齢ゆえ、覚悟していてください、」

と、言われたこともありました。

色々、大変なことを  

試行錯誤しながら、乗り切って

夫は、82歳 私は、78歳になります。

 

今は、

介護保険の お世話にもならず

ヨタヨタ  しながらも

さっきのことを  忘れるアルツハイマー型痴呆症少々

こんな状態ながら

なんとか穏やかに、過ごせています。

 

この、8年間の 介護の合間

あちこちの施設も、見学、検討もしましたが

何箇所かの病院への入院の ほか

東大病院への3ヶ月の長期入院生活の 状況を  思うにつけ

我が家の場合は、やっぱり、自宅介護が一番いい

そして、私が元気でいて、

 

「夫を、自宅で送ることにしよう」

覚悟を  きめました。

そして、夫を送った後は

私も、この家で、最期まで過ごしたいと

願っています。

 

いくら、私が 自宅で最後まで と思っていても

先のことは、わかりませんが。

明日のことは、誰にもわからないことですものね。

確実なことは、そう遠くない先に最期は訪れることですよね。

 

今思えば、まだ、若い頃から、生き甲斐探しを  して、中々見つからず

鬱状態になった時代もありました。

 

それにしても

「介護生活の 老後」が、訪れるとは、

それが、

「私の元気の源」

になるとは、想定していませんでしたね。

 

今は

この介護を  生活の軸に

自分が楽しいと思うことだけして過ごす毎日は

時々は、落ち込んだりしながらも

これはこれで、 幸せな老後なのかもしれません。

 

そして、今までの人生、反省も、後悔も沢山ありますが

経験したどんなことも、無駄ではなかった、と思えるように

なった昨今です。

この歳まで、生きてこられたこと感謝です。