補聴器のこと

今、主人は呆けている上、耳が遠いという現状で

 何気ない会話ができない。

 知的好奇心が、あまりなくなった。

 

ということで、「もう〜」と思ったり

「がっかり」することが

多いですね。

 

息子が

「聞こえないと、テレビを  観ても、面白くないだろうから、無理もないよ。

 補聴器を  入れた方がいいんじゃない?」

というのですが、

 

実は補聴器は持っているのです。

 

でも、

主人にも私にも、補聴器を  入れるのは

とてもストレスになるのです。

 

主人が、まだ元気だった70歳ごろでしょうか。

母親も、晩年、耳が遠かったことと、自分でも

ちょっと、最近、聞こえにくいと思ったらしく

 

一人で、有楽町の ビッグカメラに、出かけていき

 シーメンスの 40万円余りの補聴器を  買ってきました。

 

 当時、シーメンスを  愛用していた、90歳に近い私の義兄が、

   電話での会話も不自由していないのを聞いて

 それがいいと思ったようです。

 

 我が家にとっては、ずいぶん高額なものを  、思い切って、買ってきたものだと

 思ったものでした。

 

 でも、これは 本人が、元気で、正常な頃は、それも良かったのですが

 病気になり、ヨタヨタ、ボケ気味になると、自分で管理できなくなりました。

 

  1、つけ忘れる

  2、小さいのですぐに、行方不明になる。

  3、調整が、必要なので、その都度、車椅子に乗せて、専門店に

    連れていかなくては、ならない。

  4、それでいて、完全に、聴こえるわけではない。

  

   ということで

   介護する私にとって、大きなストレスに、なりました。

 

  そんなこんなで、この数年前から、付けることを  諦めました。

 

   今は、周りに家がないことを  いいことに

    テレビは、大音量

    私の、大声

 

    で、過ごしています。

 

   車の中では、会話がスムーズに行くので、

   そういう意味では

   今の 毎日の車中2時間の ドライブランチは、脳のリハビリに

   効果が上がっているかもしれません。   

   この頃、だいぶ、頭がクリアになってきた気がしています。

 

   私の声は、大きくて、良く通るので、なんとか、二人の 生活は

   できていますが、

   私以外の人との会話は、難しいですね。

 

   こんな状態の主人にも、

   安くて、使いやすいお手軽補聴器があるといいのですが、、、