軽井沢事情

今、軽井沢の 不動産が、人気だそうです。

従来の 別荘地としての人気に加え、テレワークが、

一般的になったことが、より軽井沢に、住居を  移す人が

増えたのでしょう。

ビル、ゲイツの巨大な大邸宅までも、建てられているそうなのには

なぜなのか

理解できませんが。

 

因みに私たちの山荘があるところは、浅間山の 北側にあり

標高も、南に位置する軽井沢が800mに比べて大体1100mくらいあり

ます。

地名に「軽井沢」とついた方が、聞こえがいいということらしく

「北軽井沢」などと

呼んでいますが、住所は、殆どの地域が、群馬県の 妻恋村です。

自然は、より豊かですが

地価は、軽井沢とは、比べ物にならない安さです。

 

本物の軽井沢について

長く軽井沢に住んでいた人気作家、内田康夫さんが、その作品の中で

軽井沢について

書いた一節が、とても軽井沢という町を  、理解しやすいので

長くなりますが

興味がある方がいればと思い、転記しますね。

 

「軽井沢殺人事件」より

 

一口に「軽井沢」といっても

旧軽井沢

新軽井沢

南軽井沢

中軽井沢

西軽井沢

北軽井沢

というように区分される。

戦前からの軽井沢人種は、旧軽井沢以外の場所を  

「ウソ軽井沢」

と、呼んで

そこに別荘を構える新興の軽井沢人種とは、

一線を  画そうとする。

万平ホテルや旧三笠ホテルの ある旧軽井沢の あたりは

確かに別荘地として、最適だけれど、

いつも霧にまかれているような、湿気の 多い土地柄だ。

おまけに、鬱蒼としげる木々で、地面が乾くこともない。

夏はいいけれど、長い冬は、さぞかし辛かろう。

夏の喧噪、一夏に、4、5百万人もの観光客が押し寄せる

旧軽井沢銀座から溢れた若者たちが、思い思いに、森の中の 小道を  

散策する、

それは、つまり、別荘に通ずる道路であったり、時には

別荘の 敷地そのものだったりする。

特別の場合を除き、門塀の類を、設けることは、条例で禁止されて

いるから、不案内の観光客が、紛れ込むことがあったとしても

あながち、責めるわけにはいかない。

その結果、別荘の 静謐は、侵害され、プライバシーは、覗き見されることになる。

 

それが嫌さに、旧軽井沢を  離れて

別の土地に移ってしまう人も少なくない。

 

と、書かれています。

 

とは言っても、お金持ちには、未だ、旧軽井沢はステイタスなのでは

ないかと思います。

ここの物件はとても、お高いようです。

 

軽井沢には、インターナショナルや私立学校もあるようで

豊かな自然の中での子育ては、リッチな若い世代にも、

人気が、あるらしいです。

テレワークで、暮らし方も、随分、変わってきましたね。