なかにし礼さんのこと

先日、生前の彼が出ている、3時間番組を  観ました。

彼の語りから、彼の作詞には、どれも、その、波乱に満ちた人生から、生まれた

深い思いが隠されていることがわかり、より、興味深く、歌の  内容が

理解できた気がしました。

波乱に満ちたといえば、彼の書いた本

「赤い月」

は、満州で産まれて、敗戦で、命からがら、帰国した、彼の実体験を  元に

書かれていました。

この本について、以前、ラジオで

「当時のことを  、郷愁で、美しい思い出として、書かれている本が

多いけれど

私は、自分が体験したことを  とうして

戦争がいかに酷いかということを

今の若い人にも、伝えたいと、思つて書いた」

と、語っているのを聞いたことがあります。

因みに、先日の番組で、彼の初めての、ヒット作の  

黛ジュンが歌った、「ハレルヤ」

は、困難の末、たどり着いた港で、帰国船を  見た時

「これで、生きて、祖国に帰れるんだ!」という歓喜の気持ちを  

この「ハレルヤ」という言葉に込めた、と、語っていましたね。

 

なかにし礼という、書き手がいたからこそ、の  実話に基づいた本。

引き込まれて、一気に読める本なので

沢山の若い人達によんでほしいと思い、孫たちにも、

勧めています。